会社でカミングアウトしたとき
syncは見た目普通の会社員の「ふり」をしていますが、複数の精神科医(ADHDを専門領域をしているドクター含む)からADHDだと診断されています。
しかも正式に診断されたのは今年に入ってからです。
会社では関連のパンフレットやリタリン(CG202)の説明ページの印刷したコピーしたものを持ち歩き、
「仕事中気が散ったり、好きな業務には集中できるのはこういう特性のある病気なのです。理由は脳内の血流の流れや発達の問題と言われています。
だから、対処療法としてこの薬(リタリン)を飲んで少しでもそういう症状を抑えようと必死になっています。」
と上司や同僚には理解を求めました。
確かに理解を示してくれる方もいましたが、最も身近な上司(主任)は、
「そんなの病気じゃないよ。単なる甘え。気合いだ!気合い!」
と疾病や障害であることすら認めてくれません。
おまけに先日の日テレのドキュメントを見て、「リタリンという怖い薬がこの世にある」と偏見だけはきちんと増してくれました。
そういう認めてくれない人に対しては、仕事を人並みにこなすことで成果を見せるしかない訳です。
しかし厚生労働省とノバルティスファーマと毎日新聞はリタリンという翼を奪っていきました
しかし、厚生労働省とノバルティスファーマと毎日新聞はリタリンという翼を奪っていきました。
東京クリニック等による異常量の処方、リタラーの存在はsyncも当然知っています。
何らかの対策を取らざるを得ないという社会的事情があるのは分かりますが、もっと別の手段はなかったのですか?
リタリンの徐放薬であるコンサータは今回承認されましたが、「小児のみ」とはっきりと定められました。
コンサータは徐放薬であり、剤形的にもリタリンと比べると違法的な摂取方法は難しいはずです。
にもかかわらず、成人には承認されませんでした。今後も適用される見込みもなく、ヤンセンファーマも治験を申請する予定も無いそうです。
これにより我々成人のADHD患者は薬物的治療法をほぼ半月という信じられないほどのスピードで奪った訳です。
成人向けADHD治療薬のストラテラは治験中ですが、薬理的作用機序が全く異なる薬で、リタリンとは体内での効果の現れ方は全く異なります。
いくら、我々成人のADHD患者が叫んでもその声は全て無かった者として握りつぶすのですか?
東大法学部を出て国Ⅰに受かって厚生労働省に入られたキャリア官僚の皆様、この我々の叫びは届かないのですか?
舛添要一厚生労働大臣!この我々の叫びは届かないのですか?
このままですと、syncは今の会社を「パフォーマンス不足」ということで追われることになりかねない状態です。
リタラーを排除するためにリタリンとコンサータを徹底的に規制するスキームはできあがりつつありますが、
この薬によって助けられて何とか社会人としてのパフォーマンスを辛うじて維持できていた人々の雇用・生活・人生を奪われつつある
ということを認識していただきたいです。