離島などは配置薬で対応と言うが
ネットでの医薬品販売について、日本薬剤師会は配置薬制度の活用でカバー可能という見解を示している。
離島や遠隔地でも配置薬さえあれば対策可能と言っている。
では、ここで問題。配置薬業者が対面販売を行うために、離島や遠隔地にまでお薬を配置しにいくのだろうか?
小笠原諸島は、東京から船で25時間かかる。南大東島も同じくらいかかる(大東島は飛行機もあるけど)。
配置薬業者は「採算が取れない」って理由で離島への配置薬の設置及び担当者の派遣を拒まないだろうか?
さらに、配置薬では配置できる種類に限りがある。配置薬の薬箱を見たことがある方はわかると思うが、入る種類は限りがある。
これでネット通販の販売の代替になるとは思えない。
先日のエントリと繰り返すが、ポイントカードの有無しか聞かれていないような販売方法しか行われてこなかったOTC販売で第1類と第2類を完全対面のみに移行し、通販は禁止、配置薬でカバーというのはやはり無理がありますよ。
繰り返すが、患者不在の医薬行政は勘弁。