僕は大学2年生の頃、とある塾で個別指導の講師をやっていました。
が、今から思うと労働条件に関して変だなーって思うことがたくさん。
1.契約書っぽい誓約書を書かせられる
面接、内定の後に集団研修を受けるのですが、そこで「誓約書」に署名、捺印させます。また、200円の収入印紙を持ってこさせて、そこにも割り印をさせます。
そこに書かれている内容は一般的なものもありますが、気になった点がいくつか。
- 生徒と個別に契約することを禁止する。もし、そのような行為が発覚したら会社から貴殿を告訴し、その結果、大学を中退せざるをえなくなることや就職時に大きな不利を被ることになることを覚悟すること。
・・・引き抜き禁止は分かるけど、その結果裁判になることもあるだろうけど、大学を中退せざるをえなくなることや就職時に不利になることを「契約書」に書くか?
- 退職する場合は1ヶ月前に申し出ること。ただし、生徒に対する道義的責任として1ヶ月分の給与の支払いを停止する。
・・・辞めてもいいけど、最後の1ヶ月はただ働きだよ。完全に労働基準法違反ですね。
そして、この「誓約書」は収入印紙で割り印させるなど、いかにも契約書っぽくしていますけど、契約書というのは双方それぞれ1通ずつ持つものですから、契約書としての体を為してないですよね。
収入印紙=契約書と、契約に関する概念があまり強く意識できていない学生をうまく誤解させているところが何とも。
2.嘘の時給
時給1,400円という条件で採用されましたが、実際はこんな感じ。
- 授業の予習時間 1時間(無給)
- 授業 1時間半 1,400×1.5=2,100
- 授業報告書作成及び上司の承認 1時間(無給)
拘束時間3.5時間で2,100円な訳です。2100÷3.5=600
時給600円!
でも、バイト情報誌に載っている時給1,400円に載せられてこんな塾に1年居ました。
その塾は今ではどうなってるんだろうか?