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syncのにっきver3.0

syncが思うことを色々と。

そろそろ医薬品のネット販売規制について一言述べておくか

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立場的に微妙ではありますが、私的見解を

医薬品のネット販売規制については、医療関係者という立場で微妙なので、当初黙認(つまり規制追認)というつもりでおりましたが、「患者さんの利益」と「ドラッグストア・薬局におけるOTC販売の現状」いう観点から考えて私的見解を述べたいと思います。

今回議論の対象になっている医薬品は「第1類」「第2類」

元々一般用医薬品(処方箋無しで買える医薬品、OTCとも呼ばれる*1を購入する場合、店頭における薬剤師による対面販売が原則でした。

しかし、ドン・キホーテの深夜営業に関するテレビ電話での販売や楽天市場をはじめとする各種ネット通販サイトなど、対面ではなくても販売されることが現状は事実上認められています。

これを改正薬事法で有る面は緩和、有る面は規制しようとしています。
まず、一般用医薬品を「第1類」「第2類」「第3類」に分けることが決まっています。

  • 第1類 「ガスター」や咳止めなど作用が医療用医薬品に近い強さの医薬品。改正後は薬剤師による書面による情報交付、及びカウンター越しでの販売が義務付け。ネット販売は禁止。
  • 第2類 総合感冒薬。葛根湯などの漢方薬。健胃薬などの胃薬。妊娠検査薬などの体外検査薬。改正後は薬剤師もしくは登録販売者による対面販売が義務づけ。ネット販売は禁止。
  • 第3類 「ユンケル」などのドリンク剤、コンタクト用目薬など。改正後は薬剤師もしくは登録販売者による販売が可。ネット販売も規制無し。

緩和されるのは第2類と第3類については薬剤師による販売が必須でなくなる点。登録販売者という資格が出来て、薬剤師不在でも販売できる点。規制強化は第1類はカウンター越しによる販売が義務づけと、第1類と第2類の通販禁止の点です。

ここで問題になっているのは「第1類」「第2類」かと思います。

私的見解

syncの個人的見解としては「第1類」の規制はやむを得ないと思います。咳止めシロップなど、大量購入すると危険な利用方法をされてしまうリスクがあったり、ガスターのような医療用医薬品を一般薬に転換した「スイッチOTC」などは比較的強い薬ですので、対面販売をしたほうがいいでしょう。これらの薬は、その強さが故に上記の分類をされる前からドラッグストアでも大体カウンター越しで販売している上にかつ、「お一人様1本限り」という自主規制を行っている店が多いです。

では、ネット通販で今まで買えていて、買えなくなる「薬局空白地帯」の人たちへの対策ですが、

  • 薬局空白地帯に限ってネット通販を限定的に認める
  • 逆戻りですが、第1類が必要な症状になった場合は医療機関を受診して貰う

の2択で、後者は過疎地での医師への負担が重くなっている状況を加味すると、前者を運用で認めるのが現実的でしょう。

では「第2類」ですが、これは規制すべきではないと考えています。
ドラッグストアで購入するときも特売品になっていたり、普通にカゴに入れて購入できる店が多いです。
レジで会計するときも、薬剤師やバイトから「他にお飲みのお薬はありますか?」と聞かれることはなく、代わりに「ポイントカードはお持ちですか?」と聞かれたことしかないです。

今回の薬事法改正とそれに伴う規制強化は一般用医薬品による健康被害防止が大義名分ですが、ドラッグストアの店頭でも「ポイントカード」の有無しか聞かれないような販売方法をされている「第2類」の医薬品を薬局空白地帯の人たちが、買えなくなるのは問題かと思います。

薬剤師を守るための規制なのか

さらに薬局・薬店は薬剤師はじめ専門家に対して膨大な雇用を生んでいる。ネット規制のときも第三者機関とか各社の監視要員でDeNAだけで数百人、恐らく千人単位の雇用は産まれたんだろうけど、24万人近くいる薬剤師のうちネット業界の味方になってくれそうな人どれくらい?って話はある。同じ政治案件でも、規制派が組織的に動けていなかったネット規制と比べて地合いが悪過ぎる。
ロビー活動じゃ勝てない! - 雑種路線でいこう

現在、薬科大学・薬学部は雨後の竹の子のように増えており、新設薬学部の卒業生が国家試験を通る2012年以降は一気に薬剤師過剰になると言われています。(逆に今は4年制→6年制の過渡期に付き、一時的人材不足気味)
その過剰になる状況を見越すと、規制によって薬剤師の雇用を確保するためにあの手この手で守ろうとしているのかと思います。

マツキヨには薬剤師がいてきちんと説明をして売っているから、誤飲やら薬害被害はありえない、って建前なわけね。建前だろ。どう考えても。そんな説明、薬局ですら受けたことねーよ。厚生労働省が自分達のリスクヘッジをしているだけだろ。ネット販売が無くなって困る人のことはどうでもいいわけだ。
ロビー活動が足りない!|堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ」

マ○キヨでは、上記に書いたとおりで「ポイントカードの有無」しか聞かれたことないですね。

それに厚生労働省の役人は、薬局がない山奥とか離島とかでの医薬品販売の事情を見たことがあるんですかね?
syncが以前、沖縄のとある離島に行ったときに、東京で300円くらいで買える普通の絆創膏が700円したってケースもありますし、選択肢は消費者が決めるべきだと思いますね。

結局、患者さんの利害は考えていない。これが日本の医薬行政。

*1:over the counter、つまりカウンター越しで買う薬。実際はカウンター越しでなくても買える薬は多いが。

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